「切り花としての命が始まる」

切り花を買ってきた際に水をしっかり吸わせてあげる「水あげ」はお花を長持ちさせるためにも大切な作業です。

水あげには切る、折る、叩く、熱湯につけるなど様々な方法があると伺い、水中で茎を斜めに切る「水切り」しか知らなかった私はびっくり。

焼くなんて方法もあるそうです。

早朝に採集され、市場に運ばれてきた花は水も与えられずただ箱に横になって入れられて来たためこの時点で瀕死の状態。

先にあげた様々な水あげはどれも花にとって全て痛いことです。

しかしこの厳しい体感によって、瀕死の花は水を吸いやっと目覚めることができる。

水切りは畑にいた花が今度は切り花としての命を全うし始める瞬間です。

花を切ることで確かに命は短くなってしまうけれど、切り花として人にその姿で幸せを与え人と同じくそれぞれに使命を持っている花。

「切り花として表舞台に立たせてあげること」

それが水あげの本当の意味と伺い、単なる作業ではない深い意味に感動しました。

美しい花の命を咲かせるには

適した水あげ方法を知ることが必須なのですね。

コラムでは、花屋さんでも、アレンジメントスクールでも詳しく教えてもらえなかった、お花を本当に生かす方法、お花にまつわる様々なこと。「花育花笑」の渦原先生に伺いながら綴っていきたいと思います。

次回もお楽しみに。

取材・文 福井壽久里(すぐり)

北大哲学科卒。ライターとヨガ講師。

わかりやすいと言われる文章は本質を追求する哲学科での学びが役に立っているかもしれません。プロフィールnote:https://note.mu/sugureachtv

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